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F1第15戦シンガポールGPはトロロッソ・ホンダは大苦戦、次戦のロシアGPからまた挽回してほしいですね。今回もレースの週末をムッシュ柴田氏がお届けします。
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シンガポールGPのナイトセッションは本当に光がきれいで、写真を撮るのについ夢中になってしまうんですが、
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ピットが意外に狭いんですよ。
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マシンがピットロードから自チームに向かう際には、手前のチームの敷地を大胆に横切りながら入ってきます。なのでメカニックたちはこんなふうにできるだけガレージ側に避けてるし、僕ら取材陣もいつも以上に気をつけないと、引っかけられる恐れがあります。
今年のシンガポールは珍しくスコールも一度も降らず、例年ほど蒸し暑い感じではありませんでした。
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でもシンガポール初体験のピエール・ガスリーにとっては、十分暑かったみたいです。
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まあ、これだけ全身を覆って走るわけですからね。黒づくめだと、いっそう暑そう……。
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ところでこの週末にはロス・ブラウンが、2021年のF1マシンのコンセプトモデルを発表しました。
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「コース上でのオーバーテイクを今より容易にして、より競い合えるマシン」がキーコンセプトだと、力説するロス。
しかし「いたずらに限界性能を追求するより、面白いレースを見せるべき。その意味でインディカーは、非常にいいお手本になる」という発言には、「F1をワンメイクレースにするつもりか。だいたいこのカッコ悪いデザインは何だ」と、フェラーリのマウリツィオ・アリバベーネ代表が猛反発してました。CG画像はけっこうイケてると、僕は思いましたけどね。
そして決勝当日。
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レース自体もスタート直後の攻防以降は、単調な展開に終始してしまったのはちょっと残念でした。
このコースが得意だったはずのトロロッソ・ホンダも、初日に発覚した予想外の不振を最後まで挽回できずに終わってしまいましたしね。
ガスリーはスタートでハイパーソフトタイヤを履くギャンブルもうまく行きませんでしたが、それ以前にとにかくマシンが遅過ぎました。
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13位に終わったガスリーはクールスーツも脱がずに、トスト代表らとしばらく渋い顔で話してました。
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17位完走のハートリーは、エンジニアと話す間も目がうつろでした。
シンガポールできっちり結果を出して、今年いっぱいで更迭という噂を吹き飛ばしたかったでしょうからね……。
一方で今年もシンガポールに来ていたレッドブルのエイドリアン・ニューウェイは(レース現場にそう頻繁には来ないのに、なぜかシンガポールでは毎年会います)、2019年シーズンのホンダを積むレッドブルマシンの開発では、かなり気合いを入れて陣頭指揮を執ってるそうな。
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ルノーと違ってコンパクトで重心も低いホンダ製パワーユニットは、ニューウェイにとってもものすごく腕の振るいがいのある素材なんでしょう。
ちなみにレース後にトロロッソのチーフレースエンジニア、ジョナサン・エドルズに話を聴いたら、「次のロシアで、ホンダのアップデートが投入されるかもよ」と、ポロッと漏らしてくれました。
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ホンダF1テクニカルディレクターの田辺豊治さんはイエスともノーとも言ってませんでしたが、開発は大詰めと聴いてるし、ロシアでペナルティを受けて大事な鈴鹿に臨むという意味でも、可能性は少なくないでしょうね。