【平成の長崎】日本初の人魚像お目見え 世界に約50体しかない貴重なもの 平成6(1994)年

 長崎市多以良町に売り出される住宅地の入り口にアンデルセン童話の人魚姫をモデルにした「人魚姫」がお目見え、美術関係者などの話題になっている。
 人魚像はデンマークの国民的英雄、故エドワード・エリクセン氏が制作、現在世界に約50体しかない貴重なもの。エリクセン氏が1910年製作した最初の人魚像は、コペンハーゲンの港の波打ち際に建立され、デンマークの文化的シンボルになっている。
 同氏作の人魚像が日本に直接輸入されたのはこれが初めて。約90センチのブロンズ製で、像の台座には天然の佐渡の赤石を使用している。
(平成6年4月29日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

住宅地に設置された世界で約50体しかない人魚像=長崎市多以良町

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