【小5女児事故死】県警と横浜市、交差点を視察 改良協議 改良へ継続的に協議

 県警や横浜市は19日、先月末に小学5年の女子児童=当時(10)=がひかれて死亡した同市西区北軽井沢の市道交差点を視察した。再発防止に向けた交差点の改良などに生かしていく考えだ。

 事故は8月30日午後4時20分ごろ、同所の信号機のない五差路交差点で発生。交差点の角にはバス停があり、横断歩道と5メートルほどしか離れていない。このため、バスが横断歩道をまたぐ形で停車するケースがあり、その際は対向車に死角ができやすい。

 こうした実態を踏まえ、県警や市交通局、土木事務所の約25人が現場を視察。バスが停車した際の状況を確認したり、写真を撮影したりした。視察前には、女児を悼んで花や飲み物が供えられている場所で、手を合わせる職員の姿もあった。

 視察後、戸部署で情報共有や改善に向けて意見を交わした。県警交通総務課によると、県警は横断歩道の位置を移動させたり、新設したりする案を提示。関係機関で今後も継続的に協議するという。

県警や横浜市による事故現場の視察=横浜市西区北軽井沢

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