逗子市長選、桐ケ谷氏出馬へ 市商工会長「財政に危機感」

 任期満了に伴う神奈川県逗子市長選(12月9日告示、同16日投開票)で、市商工会長の桐ケ谷覚氏(69)が無所属で立候補する意向を固めたことが19日、分かった。

 桐ケ谷氏は神奈川新聞社の取材に対し、「財政が悪化する中、逗子の10年後、20年後、30年後の在り方をしっかり考えるべき時で、選択肢のない市長選ではいけない」と出馬理由を説明。「このまま財政悪化が続けば、若い世代が流出してしまう」との危機感を示し、「財政の再建と健全化を図り、企業誘致を進め、雇用やまちのにぎわいを生み出したい」と述べた。

 桐ケ谷氏は秋田県出身。立教大卒で、住宅建築や材木販売などを手掛ける工務店の代表取締役社長を務めるほか、市商工会長や市観光協会長に就いている。

 同市長選を巡っては、3期目の現職平井竜一氏(52)は今のところ態度を明らかにしていないが、4選を目指して出馬することが確実視されている。

桐ケ谷 覚氏

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