学校エアコン設置へ補正予算案 小田原市、来年7月の稼働目標

 神奈川県小田原市の加藤憲一市長は、開会中の市議会9月定例会に市立小中学校(計36校)の普通教室を対象としたエアコン設置事業費21億9927万円を盛り込んだ補正予算案を追加提出した。

 可決されれば、業者からの応募内容を総合評価する「公募型プロポーザル方式」で業者を選定。今後設置する選定委員会で、ガス式、または電気式にするかなどを含めて詳細を詰める。2019年7月の稼働を目標としている。

 14日に提出された補正予算案によると、財源は繰越金5億4997万円と市債16億4930万円。空調設備の購入費や設置工事費などに充てるとしている。また導入後の年間維持費は別途かかり、年度ごとに予算を計上するという。

 市教委は18日の厚生文教常任委員会で、年間維持費の試算を説明。6~9月(夏休みを除く)に冷房を使用した場合、ガス方式を採用すると学校の立地により都市ガスかLPガスに分かれ、併用だと約2900万円、LPガスのみだと約3700万円と試算した。また学校に導入している電力供給会社の湘南電力を想定した電気だと、約8900万円かかるとした。

 委員からはコストだけでなく災害時の安全性を含めた検討、一斉導入による更新時の費用負荷を考慮すべきだとの要望も出た。

小田原市役所

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