【平成の長崎】島鉄がモニュメント建立 台座は火山灰の化粧板 噴火3周年でお披露目  平成5(1993)年

 島原鉄道(松浦英三社長)のモニュメントが、島原市弁天町2丁目の本社前に完成し11月17日、除幕式が開かれた。台座部分には火山灰を利用した化粧板を使って、噴火災害からの復興に願いを込めたモニュメントで、噴火から丸3年のこの日、お披露目した。 モニュメントは高さ6.1㍍。本体部は島原鉄道の頭文字「S」と無限記号の「∞」を組み合わせ、会社の未来の発展に願いを込めた。台座部分には、火山灰に特殊セメントを混ぜて作った化粧板を利用。これは地元企業でつくる普賢岳火山灰ニュービジネス協同組合が、火山灰を使って商品化にこぎつけた第1号の製品。
 式には同社や県、同市関係者らが出席。除幕してモニュメントの完成を祝った。松尾社長が「火山灰有効利用の第1号の化粧板を利用して、将来の発展をイメージさせるモニュメントを作ってもらい、感謝している」とあいさつした。(平成5年11月18日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

島原鉄道本社前に完成したモニュメント=島原市弁天町2丁目

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