ザギトワ選手、シーズン初戦出場できず ファンショックもマサルとの写真で冗談

By 太田清

ザギトワ選手とマサル。インスタグラムから

 平昌冬季五輪フィギュアスケート女子金メダリストのロシアのアリーナ・ザギトワ選手(16)が、今シーズン初の公式戦として予定していたスロバキア・ブラチスラバの国際大会「オンドレイ・ネペラ杯」に出場できないことになった。ロシア出国時の書類に不備があったため。不備は空港で見つかり修正の時間的余裕がないことから出場断念に追い込まれた。ロシア・フィギュアスケート連盟が19日発表した。 

 ロシアのニュースサイト「ガゼータ・ルー」によると、同国のSNS上では、ファンのショックの声が相次いだ。書類をきちんと準備しなかった連盟への批判が書き込まれたほか、ザギトワ選手の出国が競技開始直前だったことから、そもそも競技への準備が不十分で、書類不備は出場しないための「口実」にすぎないとの臆測も出た。ザギトワ選手は9日、モスクワで行われたシーズン開幕演技会のフリーで2回転倒するなど、シーズン開幕への準備が順調でないとの指摘もされていた。 

 ザギトワ選手はチームの皆と別れ空港を後に自宅に戻ったが、スーツケースをバックに、秋田犬保存会から贈呈された秋田犬「マサル」とともに空港で撮影されたとみられる写真をインスタグラムにアップ。「ブラチスラバに行きました」と“冗談”を書き込むなど、平静さをアピールした。 (共同通信=太田清)

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