【平成の長崎】初日3000人が楽しむ キグレニューサーカス 華やかに開幕 平成6(1994)年

 ミュージカル仕立てのキグレニューサーカス「赤い靴」(長崎新聞社主催)は4月28日、華やかに開幕した。公演は5月29日までの1カ月間、長崎市茂里町の三菱機工跡の特設会場で。試演会を兼ねた初日の舞台は、観客3000人が会場を埋め、芝居や踊りを織り込んだ幻想的なショー、離れ業の数々に酔いしれた。
 開幕に先立ち本社の里重光事業本部長は「創刊105周年を記念し社会福祉事業の一環として手掛けた。大勢の人に楽しんでもらいたい」とあいさつ。県社会福祉協議会の中島一成常務理事に、児童養護施設や老人ホームなど約70施設2500人を招待する目録を手渡した。
 赤い靴は同名のアンデルセン童話がモチーフ。演出はアクションスターの千葉真一、音楽は歌手の宇崎竜童、衣装はデザイナーのコシノ・ジュンコ。そうそうたるメンバーが手掛け、大人から子どもまで楽しめる仕上がり。特大映像、レーザー光線、大掛かりなセットなど舞台装置がショーをさらに盛り上げている。(平成6年4月29日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

華やかに開幕したキグレニューサーカス=長崎市茂里町

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