100人の声響く 横浜で施設入居の高齢者が「第九」合唱

 県住宅供給公社の介護付き有料老人ホーム「ヴィンテージ・ヴィラ」入居者による合唱発表会が19日、横浜市西区の県立青少年センターで行われた。2015年に始まり4回目。会場を訪れた約700人が参加者の歌声に耳を傾けた。

 県内5施設から計約100人、平均年齢84歳の入居者が出演。施設ごとに分かれて合唱したほか、参加者全員でベートーベンの交響曲第9番の第4楽章「歓喜の歌」をドイツ語で披露した。最後は来場者と一緒に東日本大震災の復興ソング「花は咲く」を合唱した。

 最高齢参加者の浅田勝重さん(94)は「施設は一家のようなもの。歌を楽しむことでこれからもみんなと仲良くしていきたい」と話していた。

 同住宅は「生涯自立」を掲げて、入居者の生活をサポート。健康寿命の延伸を目指してさまざまな取り組みを行っており、歌による生きがいづくりもその一つという。

施設入居の高齢者、横浜で合唱発表会

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