不登校経験した姉弟 初の個展 少しでも希望になれば

 不登校や引きこもりの経験がある佐世保市日宇町の川原夕佳さん(25)と大毅さん(20)姉弟が、初の個展「おやすみとおはようの水彩画展」を島瀬町の島瀬美術センターで開いている。26日まで(25日休館)。
 夕佳さんは中学1年の冬休み明けから不登校を経験。20歳のときには「就職しなければいけない」というストレスで失声症になり、1年半は声を出せなかった。大毅さんも小学3年から中学まで不登校に悩んだ。2人は絵を描くことで、自分と向き合えたという。
 約40点を展示。魚に囲まれた人や、眠っている少年と少女など、2人が自分自身の気持ちを表現した作品が並ぶ。絵画の一部は購入できるほか、手作りのアクセサリーやポストカード、缶バッジも販売している。
 夕佳さんは「悩んでいる人にとって、私たちの活動が少しでも希望になれば、うれしい」と話している。

初の個展を開いた川原夕佳さん(右)と弟の大毅さん=佐世保市、島瀬美術センター

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