「ダム頼る治水は豪雨被害を拡大」 長崎で京大名誉教授講演

© 株式会社長崎新聞社

 河川工学に詳しい今本博健京都大名誉教授が22日、長崎市内で講演し、西日本豪雨の被害を拡大した根源はダムに頼った治水にあると指摘。県と佐世保市が東彼川棚町に計画している石木ダム建設に警鐘を鳴らした。
 講演会は、石木ダム建設に反対している「いしきを学ぶ会実行委員会」がダム問題に関心を持ってもらおうと開催。約70人が参加した。
 今本氏は7月の西日本豪雨について、「8つのダムが緊急放流を行った」と報告。愛媛県の野村ダムと鹿野川ダムは大量放流で住宅の浸水被害が発生し、住民が犠牲になった。「計画を超える規模の洪水にダムは役に立たない」と警告した。
 石木ダムに関しては、「川棚川は既に河川整備が進んでいる。現状でも100年に1回の洪水に対応できる」として、建設に疑問を呈した。

講演する今本名誉教授=長崎市魚の町、市民会館

この記事はいかがでしたか?