スマホゲームでセーリングの魅力を 専門学校生が開発

 神奈川県藤沢市江の島で開催される2020年東京五輪のセーリング競技の魅力を広めようと、岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校(横浜市港北区)の生徒が、同競技のスマートフォン向けゲームを開発した。16日にはセーリングのワールドカップ(W杯)江の島大会の会場で披露され、来場者を楽しませた。

 同学園と県が16年に結んだ包括協定の一環で、ゲーム名は「Wind Racer(ウインド レーサー)」。プレーヤーは、自艇に見立てたスマホを傾けながら画面上の海面に設置されたブイを回り、ゴールを目指す。三つの難易度が選べ、難度が上がると、ブイの数が増えたり間隔が狭まったりする。

 開発したのは、同校のプロジェクトチーム10人。いずれも3年生で、リーダーの高津優太さん(20)や技術責任者の杉山涼さん(20)は「実際に乗船し、揺れや波、疾走感を体感した。アップデートしやすいよう基盤もしっかり作っており、競技の魅力が伝われば」などと期待を込めた。

 会場を訪れた横浜市中区の男性会社員(21)は「セーリングの経験はあるが、意外と難しかった。将来オンライン対戦ができるようになれば、世界一を狙いたい」と話した。

 ゲームは、iPhone(アイフォーン)のアップストアで無料でダウンロードできる。

セーリングの魅力を伝えるため専門学校生が開発したスマホゲーム

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