F1シンガポールGPでは同士討ちで無得点のフォース・インディア、ロシアGPでは対策を講じる

 前戦F1シンガポールGPでは自らトラブルを引き起こしたレーシング・ポイント・フォース・インディアだが、今週末のソチではポイント獲得に臨むと固く誓っている。

 フォース・インディアはコンストラクターズ選手権での順位を取り戻すために最善を尽くしている。破産からの救済となった買収の結果として、夏前に計上していたすべてのポイントを失ったためだ。

 チームはランキング7位にまで順位を戻すべく、スパとモンツァで早速32ポイントを獲得。しかし続くシンガポールGPでは1周目に発生したセルジオ・ペレスとエステバン・オコンの接触の結果、ポイント獲得はならなかった。

 両ドライバーは、あのような屈辱的な接触は二度と繰り返さないと固く心に誓っている。そしてチームは今週末に問題を繰り返さないために、すべての手を尽くすつもりだ。

「期待外れとなったシンガポールでのレースの後、我々全員が深く落ち込んだ」とチーム代表のオットマー・サフナウアーは認めた。

「同時に、これらの出来事から学び、気持ちを切り替えてさらに強くならなければならない。ドライバーたちは、二度と起きてはならないことだと分かっているし、我々はその問題に対処して気持ちを切り替えた」

「シンガポールではひとつ前向きなことがあった。マシンのペースだ」

「アップグレードのおかげでパフォーマンスが即時に向上された。間違いなくこれからもさらに向上するだろうし、ソチは新しい空力パッケージについてさらに学ぶには、良いコースだ」

「この週末は中団グループのなかでトップになるために戦い、多くのポイント獲得を目指して挑めると思う」

 シンガポールのスタートでチームメイトともつれあい、ウォール際でリタイアしたオコンも、サフナウアーと同じくソチに期待を寄せている。

「シンガポールは大量にポイントを稼げるだけの、素晴らしいマシンとペースがあったのに、手ぶらで去ることになるという酷い週末だった」と彼はため息をついた。

「僕はロシアですぐに立ち直ると心に決めているんだ。アップグレードでいくつか改善を施したので、ソチではまた競争力が高くなると思うよ」

「僕たちは両方のマシンでポイントを獲得できるし、それを達成するために懸命に取り組むつもりだ」

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