伊勢丹相模原店、来年9月末に閉鎖 赤字から抜け出せず

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)は26日、伊勢丹相模原店(相模原市南区相模大野)を2019年9月30日に閉鎖すると発表した。業績不振から採算性の低い地方店舗の見直しを進める一環。

 伊勢丹相模原店は1990年9月、小田急線相模大野駅近くにオープンした。93年にはA・B館を増床し、ピーク時の96年度には売上高が377億円まで拡大したが、消費者行動の変化や同一地域内で競合が厳しくなったことで売り上げが低下。2016年にA・B館を閉館するなど、効率化を進めたものの、恒常的な赤字から抜け出せなかった。

 同店は、店舗面積約2万9500平方メートル、従業員数389人(2018年4月現在)。18年3月期の売上高は195億円。

 伊勢丹府中店(東京都府中市)、新潟三越(新潟市)も閉鎖する。いずれも中型店で売り上げの低下傾向が続いていた。

閉鎖が決まった伊勢丹相模原店=相模原市南区相模大野

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