黒岩知事「ひきょう」発言で決議案 神奈川・共産県議団提案へ

 神奈川県議会本会議の質疑後に黒岩祐治知事が「ひきょうだ」などと発言した問題を巡り、共産党県議団は26日、「議場において品位を欠く言動を慎むよう知事に求める決議案」を提案する方針を決めた。同日の議会運営委員会で、井坂新哉団長が10月16日の本会議に提出する意向を示した。

 同県議団は、14日の県議会本会議で代表質問に立った藤井克彦氏の質問を受け、休憩中に黒岩知事が「こっちは逃げないぞ」「ひきょうじゃないか」などと侮辱発言をしたとして抗議。18日に知事に対し、発言の撤回と謝罪を求める申し入れを行っている。

 井坂氏が示した決議案では、「休憩中とはいえ議場に議員も傍聴者も多くいる中、知事が議員に向けた言動はあまりにも品位を欠くと言わざるを得ない」と指摘。「再質問するかしないかは議員の裁量であり、今回の知事の言動は質問権に関わるもので看過できず、深く反省すべきである」と批判している。

 井坂氏は神奈川新聞社の取材に「ルールに従った質問に対し、ひきょうと言われたら問題になる。知事が発言を訂正したり、撤回したりすればこうした対応にはならなかった」と話した。

黒岩知事(資料写真)

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