ポイントサイトで虚偽 情報掲載の運営者逮捕詐欺容疑で県警など

 インターネットのポイントサイトに虚偽の特典情報を掲載して、利用者が登録した有料アプリの使用料をだまし取ったなどとして、神奈川県警と京都府警の合同捜査本部は26日、詐欺や商標法違反などの疑いで、ポイントサイト「キラキラ☆ウォーカー」の運営会社「ヴィヴィット」(東京)社長の男(33)=東京都台東区=や同社従業員ら4人を逮捕した。ポイントサイト運営者の逮捕は全国初。

 ポイントサイトでは、サイトを通じて有料アプリの登録や買い物などをすると特典が得られたり、ポイントが付与されたりする。ポイントは現金や電子マネーなどに交換できるが、こうした仕組みを悪用したとみて捜査する。

 逮捕容疑は共謀して、昨年1~2月、同サイトに焼き肉チェーン店「牛角」の商標に類似したロゴを掲示して商標権を侵害した上、「食べ放題2万円分プレゼント」などとうその表示をして、横浜市の無職女性(25)ら7人を有料アプリに登録させて月額利用料計約2千円を支払わせた、などとしている。調べに対し、男は容疑を認めている。

 県警によると、このほかにも無断でスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」のキャラクター画像を使ってコインが得られるなどとうその特典を示し、アプリへの登録を誘導していた。

 同容疑者らは2009年7月から17年7月まで同サイトを運営しており、延べ約161万人が登録していた。実際に特典を受けた利用者はいなかったという。同社はアプリの登録1件につき、仲介会社から270円~1100円の報酬を得ていた。

© 株式会社神奈川新聞社