児童虐待相談、過去最多113件 「心理的」多数占める 秦野

 神奈川県秦野市は27日までに、2017年度に市民らから受けた児童虐待に関する相談件数が過去最多の113件に上ったことを明らかにした。26日の市議会第3回定例会本会議で、佐藤文昭氏(共産)の一般質問に答えた。市子育て若者相談課によると、17年度は前年度に比べて35件増え、統計が残る06年度以降最多となった。内訳は、無視や暴言などの心理的虐待が53件で最多、暴力などを伴う身体的虐待と育児放棄(ネグレクト)が各30件だった。関係機関などからの通告を含んでいる。

 市は児童虐待への社会的な関心が高まったことや、16年度の児童福祉法改正を受けて関係機関との連携が深まったことが、虐待の相談増につながったとみている。また通告があった場合は、内容の詳細を聞き取って職員全体で情報を共有、対象世帯の状況を確認するなどして児童相談所や警察と連携を図るとしている。

秦野市役所本庁舎

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