存在感増す「屋台骨」 内閣改造、続投確実の菅長官

 10月の内閣改造で菅義偉官房長官(衆院神奈川2区)の続投が27日、確実となった。歴代最長記録を更新し続ける官房長官の在職日数は2101日(同日現在)。安倍晋三首相の重要政策で意思決定を主導する菅氏の存在感は、政権運営に欠かせない「屋台骨」としてますます高まりそうだ。

 首相は米ニューヨークでの会見で、菅氏らの名前を挙げた上で「そのまましっかりと官邸で共に仕事をしていきたい」と留任させる意向を表明。来年11月に到達する歴代最長政権を視野に、菅氏は不可欠と判断したとみられる。菅氏は27日の会見で「首相から直接伺っていないのでコメントは控えたい」と述べたが、続投への意欲は強い。

 26日に東京都内であった講演でも、デフレ脱却に道筋をつけた経済政策「アベノミクス」の総仕上げをはじめ、外交問題の解決や危機管理対応などに関する今後の展望を説明。来年以降の皇位継承や東京五輪・パラリンピックといった歴史的行事の成功に向けた決意も語っている。

 官邸主導による安倍1強への批判もあるが、県内の自民党衆院議員はこう評する。「ぶれない姿勢と平常心で危機対応に当たり、政権を支えている」

菅義偉官房長官

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