異国情緒の演し物“共演” 版画家・小崎さん 今年もくんち手拭い描く

 くんち踊馬場さじき運営委員会は、今年の長崎くんち(10月7~9日)に出演する踊町の演(だ)し物が描かれた手拭いを作った。長崎市上西山町にある諏訪神社内の同運営委事務所と同市浜町の石丸文行堂で計4千枚を販売している。1枚500円。
 小川町の唐子獅子踊、出島町の阿蘭陀(おらんだ)船-。異国情緒ある全7カ町の演し物が、手拭いの中で「共演」している。市内在住の版画家、小崎侃(かん)さん(75)が踊町の前回出演時の写真と映像を参考にしながら原画を描いた。意識したのは「にぎやかな雰囲気」。白い布いっぱいにカラフルな演し物を並べ、出演者に躍動感が出るように、所作や衣装を細かく表現した。
 小崎さんは「くんちは日本古来の祭りとひと味違い、異国の文化が根付いた華やかさがある。『総勢』を楽しめる一枚として県内外の人に楽しんでもらいたい」と話している。
 手拭いは、1日の小屋入りを前に、くんちの機運を高めようと同運営委が毎年製作している。問い合わせは同運営委(電095・821・8596)。

今年の踊町の演し物が描かれた手拭いを掲げる小崎さん=長崎新聞社

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