【平成の長崎】長崎北陽台 準V 相模台工に善戦 全国高校ラグビー 平成7(1995)年

 第74回全国高校ラグビー大会最終日は1月7日、東大阪市の花園ラグビー場で決勝があり、長崎県代表の長崎北陽台は、善戦及ばず、神奈川代表の相模台工に12-27で敗れ、惜しくも長崎県勢悲願の初優勝はならなかった。相模台工は、史上6校目の2連覇達成。
 昭和45年、第49回大会の諫早農以来、長崎県勢25年ぶりの決勝進出を果たした長崎北陽台は、決勝の重圧、風邪で体調を崩した選手が多いせいか、序盤の動きがいまひとつ。前半は相模台工に攻め込まれ、29分にモールを押し込んで1トライを返したものの、3PG、2トライを許し、5-19で折り返した。
 後半は長崎北陽台も、徐々にペースを取り戻し、9分にはうまく相手ディフェンスのすきを突いてCTB山口大輔がトライ。FB今崎克也の40メートル独走トライも決まったかに思われたが、惜しくもスローフォワード、応援席からは大きなため息がもれた。結局、反撃及ばず敗れはしたが、最後まで集中力の途切れない長崎北陽台の気迫あふれる健闘に、スタンドからは勝者に勝るとも劣らない拍手が送られた。
(平成7年1月8日付長崎新聞より)
   ◇   ◇   ◇
【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

【決勝・長崎北陽台ー相模台工】後半9分、長崎北陽台は左中間10メートルのモールから右オープンに展開、CTB山口大輔が、うまくディフェンスのすきを突いて中央へトライ=東大阪市、花園ラグビー場
「ご苦労さん」。激闘を終えた選手たち一人ひとりを笑顔で出迎える浦監督=花園ラグビー場

© 株式会社長崎新聞社