今週末は台風24号が日本列島を縦断する可能性が高い。台風が接近する沖縄や奄美はもちろん、停滞する前線の影響で九州から東北にかけてもあすから雨が降り出す見込み。台風接近前からの雨にも警戒が必要だ。
雨は台風接近前から
大型で非常に強い台風24号は、あす29日(土)には沖縄・奄美に接近し、30日(日)には西日本に接近・上陸、その後日本列島を縦断する可能性が高まってきた。加えて、西日本付近に停滞する前線が活発化するため、あすから広く雨となる。
台風本体の雨雲がかかる沖縄や奄美はもちろん、西日本・東日本の太平洋側でも局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあるため、台風接近前からの雨に厳重な警戒が必要だ。
台風通過後は東京でふたたび真夏日
あす29日は九州南部や沖縄を除いて全国的に、日中の最高気温が25℃を下回り平年より低い気温となる所が多い。ただ、台風が暖かい空気を持ち込む影響で30日からは各地で気温があがり始める予想だ。
特に日差しが戻る1日(月)は、東京で予想最高気温が31℃と再び真夏日が戻ってくる。目まぐるしく変わる天気と気圧、気温による体調の変化にも十分注意したい。
9月の西~東日本は長雨・日照不足
西日本と東日本では9月はじめから、前線や台風、湿った空気の影響で、曇りや雨の日が多く、日照時間の少ない状態が続いている。このあとも台風24号の影響でさらに総雨量が多くなることが予想されるため、農作物の管理などにも十分注意が必要だ。
日照時間と降水量(8月29日から9月27日までの30日間)
日照時間(h) 平年比(%)
東京 101.4h 81%
新潟 108.1h 65%
大阪 110.9h 68%
広島 117.0h 69%
高松 117.2h 70%
福岡 122.9h 74%
降水量(ミリ) 平年比(%)
東京 323.0ミリ 157%
新潟 318.0ミリ 201%
大阪 282.5ミリ 191%
広島 232.5ミリ 147%
高松 333.0ミリ 251%
福岡 126.5ミリ 70%
(気象予報士・野口琢矢)