龍馬ファンを鷹島へ 松浦市道の駅に顔出しパネル 司馬遼太郎さん小説「竜馬がゆく」ゆかりの地

 長崎県松浦市は27日、同市鷹島町の道の駅「鷹ら島」に坂本龍馬と勝海舟を描いた顔出しパネルを設置した。司馬遼太郎さんの小説「竜馬がゆく」に、同町と佐賀県唐津市の間の海峡を2人が航行したとの記述があることから、全国の龍馬ファンに鷹島を訪れるきっかけにしてもらおうと企画した。
 「竜馬がゆく第4巻」では、1864年2月14日、2人が北九州方面から伊万里湾に船で訪れた際、鷹島肥前大橋下の日比水道を通ったとされている。
 パネルは木製。大きさは1枚が高さ約180センチ、幅約90センチ。2人の絵は同町の画家、宮本安美さん(69)が描いた。
 除幕式で友田吉泰市長は「多くの人に龍馬や海舟になった気分でこの海を眺めてほしい」とあいさつ。市立鷹島小の4年生11人らとともに完成を祝った。同校4年の桐木龍馬君(9)は「龍馬さんのように偉大な人になりたい」と笑顔で話した。

新たに設けられた坂本龍馬、勝海舟の顔出しパネル=松浦市、道の駅「鷹ら島」

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