大型で非常に強い台風24号は、きょう29日(土)に沖縄・奄美にかなり接近するため、暴風や高波、大雨、高潮に厳重に警戒が必要だ。30日(日)から1日(月)は、西日本から北日本にかけての広い範囲で暴風や高波、大雨に厳重な警戒が必要となる。
台風24号は沖縄地方にかなり接近していて、台風の動きが時速15キロと遅いため、沖縄・奄美では影響が長時間続き、きょういっぱい大雨と暴風に警戒が必要だ。
その後、台風は速度を速めながら北東に進み、30日(日)には非常に強い勢力を維持したまま西日本にかなり接近または上陸し、1日(月)にかけて、さらに速度を上げて東日本や北日本にかなり接近・通過するおそれがある。
また、日本の南に停滞している前線は、台風からの湿った風などによって刺激される見込みで、きょうは西日本や東日本を北上し、あすは北日本まで北上する見込みで、台風が近づく前から雷を伴った激しい雨が降る所がありそうだ。
暴風・高波 交通の乱れなどに警戒を
沖縄地方では猛烈な風や猛烈なしけ、奄美地方でも猛烈なしけとなっている。沖縄・奄美では、あすにかけて猛烈な風や猛烈なしけとなり、暴風に厳重に警戒、高波に警戒が必要となる。
西日本から東日本でも、あすは非常に強い風や猛烈な風となり、太平洋側の海は猛烈なしけとなる見込みだ。1日(月)は、北日本でも、非常に強い風や猛烈な風となり、海は大しけになるものとみられる。
西日本から北日本にかけての広い範囲で、交通障害、停電、果実の落下などの農作物の被害が発生するおそれがある。早めの対策が必要だ。
大雨・雷・突風 台風＋前線による大雨に厳重警戒
台風周辺や前線付近では、大気の状態が非常に不安定となりそうだ。沖縄・奄美では、きょうは雷を伴った猛烈な雨が降り、大雨となる見込み。
30日(日)から1日(月)にかけては、活動が活発となる前線や台風本体の雨雲の影響で、西日本から北日本にかけても大雨になる所があるとみられる。
土砂災害、低地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒が必要となる。
また、台風が近づいているときは、台風から離れた地域でも落雷や竜巻などの激しい突風が起こることがある。十分に注意したい。
高潮 30日(日)は西～東日本でも高潮に
台風の接近・通過に伴い、沖縄・奄美では29日(土)は海岸や河口付近の低地での高潮に対する厳重な警戒が必要だ。潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると波が海岸堤防を越えて浸水するおそれもある。高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水などにも厳重に警戒したい。
30日(日)は西日本から東日本でも太平洋側を中心に高潮となる所がある見込みだ。
【予想される最高潮位】（高い所で）
沖縄県 標高 3.0メートル
鹿児島県（奄美） 標高 1.8メートル
