横浜市金沢区の野島を舞台に、児童らがさまざまな自然体験に挑む「のじまチャレンジキャンプ」が29日、開かれた。市内の小学3~6年生約30人が1泊2日の日程で参加。地元の海の歴史や特色を学び、食塩を素材に描く「塩絵」の制作にも取り組んだ。
市野島青少年研修センターが毎秋行っている恒例行事。大学生や高校生がボランティアとして運営を支えている。台風が近づくあいにくの空模様のため、今年は海岸でのサンドアート作りやカヌー体験は断念し、室内用のプログラムに切り替えて行われた。
初日は市民団体「のじま自然観察探見隊」のメンバーを講師に迎えて実施。市内に残る貴重な海岸や干潟を守るため、海草のアマモを植える活動を長年続けてきたことなど、野島の海について説明を受けた。
その後、塩絵の制作にも挑戦。児童らはのりで下絵を描いた画用紙上に、食紅で着色した塩を振り掛ける作業を繰り返し、思い思いの絵を仕上げていった。同市磯子区の小学4年生の男児(10)は「思い通りの色使いができてうまく描けた」と話していた。