真鶴活性化策、海外の研究者が提言 町幹部と意見交換

 海外の研究者らを招き、真鶴町の課題や活性化策について副町長ら町幹部と意見を交わす試みが24日、琴ケ浜研修センター(真鶴町真鶴)であった。国の交付金を活用した地方創生大学連携事業の一環。

 町は2018年度、青森公立大(青森市)と地方創生大学連携事業として「コミュニティMICE」プロジェクトを立ち上げ。MICE(国際会議や展示会などの総称)をホールなどがない地域でも開き活性化につなげようとの試みで、初回の今回は中国四川省の電子科技大からザオ・シュロング教授を招いた。

 ザオ教授は中国の政策や国民性、観光ニーズなどを紹介し「四川省の成都は内陸にあり、海に行きたい住民がたくさんいる。国ではなく街に絞って誘客する方法もある」と提言。「町単独で発信をしても外国からの誘客は難しい。東京、真鶴、箱根など地域のベルトをつくることが必要」などとも語った。

 この日の対談は、同大の学生が英訳などを付け、会員制交流サイト(SNS)上などで、今後発信する予定。対談は、韓国や米国から教授らを招いて年度内にあと2回予定している。

真鶴町の誘客策などについて提言する中国の電子科技大学のザオ・シュロング教授(左から2人目)=真鶴町真鶴

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