【台風24号】県内2007人避難(30日午前8時現在)

 大型で非常に強い台風24号は、午前8時現在、屋久島付近を時速45キロで北東に進んだ。中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。午前7時現在、県内の全域が風速15メートル以上の強風域に入っているとみられる。

 小林市では午前6時9分、9月の観測史上最大となる24・7メートルの最大瞬間風速を観測。28日午後3時の降り始めから30日午前8時までの総雨量は、宮崎市田野町223・5ミリ、美郷町神門212ミリ、西米良村211ミリ、えびの高原209ミリ、高千穂202ミリなど。

 県と宮崎地方気象台は降り続く大雨により、土砂災害の危険が高まっているとして、宮崎、都城、日南、串間、小林市、三股、国富、綾町に土砂災害警戒情報を出した。

 県や県警によると、午前7時現在、県内で人的被害の連絡は入っていないが、日南、都城、小林市の一部地域の計約200戸で停電が発生。宮崎日日新聞のまとめでは、午前8時現在、10市13町3村で計2007人が避難している。

 航空各社によると、宮崎空港発着便は始発から計75便が欠航。宮崎カーフェリーは上下便とも欠航する。JR九州は全線で始発から運転を見合わせている。宮崎交通は本県発着の高速バスを始発から上下計98便を運休。路線バスは始発から運休している。

 県内は昼過ぎにかけ、雷を伴って1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降り、猛烈な風が吹く恐れがある。台風は昼過ぎに本県に最も接近する見込みで、同気象台は、暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、高潮に厳重に警戒するよう呼び掛けている。

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