東・西日本 雨多かった 台風21号、24号の影響大 9月の天候まとめ

9月の天候まとめ(出典:気象庁)

 気象庁は1日、9月の天候のまとめを発表した。東・西日本では日照時間がかなり少なく、降水量はかなり多かった。また、台風21号、24号により、広い範囲で暴風や大雨となった。

東・西日本 雨量多く

 東・西日本では、秋雨前線が停滞しやすく、曇りや雨の日が多かったため、日照時間はかなり少なかった。また、日本の南で高気圧が強く、湿った空気が流れ込みやすかったほか、台風第21号や第24号の影響を受けたため、降水量もかなり多かった。
 
 月降水量多い方から1位更新地点
 富山  563.5ミリ(平年比256%)
 高山  618.5ミリ(平年比263%)
 境   551.5ミリ(平年比261%)
 米子  557.0ミリ(平年比266%)
 鳥取  617.0ミリ(平年比302%)
 潮岬  854.5ミリ(平年比280%)
 松山  452.0ミリ(平年比347%)
 
 月間日照時間少ない方から1位更新地点
 舞鶴  69.1時間(平年比53%)
 京都  77.6時間(平年比57%)
 大阪  91.7時間(平年比59%)
 奈良  80.2時間(平年比53%)

台風21号、24号

台風21号による各地の最大瞬間風速(出典:気象庁)

 4日に台風21号が徳島県に上陸し、東・西日本で大雨となった所があったほか、近畿を中心に記録的な暴風となり、沿岸では高潮による被害も発生した。
 台風24号は、29日に沖縄・奄美に接近後、30日に和歌山県に上陸して、東日本を強い勢力で通過したため、東・西日本や沖縄・奄美の広い範囲で大雨となったほか、記録的な暴風となった所もあり、被害が発生した。

沖縄・奄美 高温

 沖縄・奄美では、中旬を中心に高気圧に覆われて晴れたほか、南から暖かい空気が流れ込む時期もあったため、気温はがかなり高かった。 また、父島の月平均気温は28.4℃(平年差+0.9℃)で、9月の月平均気温高い方から1位の値を更新した。

1日発表の異常天候早期警戒情報 出典:気象庁

 なお、最新の1か月予報によると、10月は全国的に暖かい空気が流れ込みやすく、前半を中心に気温が高い見込み。特に、6日(土)頃からの1週間ほどは気温がかなり高くなる所もあり、北海道から四国には「異常天候早期警戒情報」が発表されている。

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