台風24号は神奈川県三浦半島にも爪痕を残した。停電の影響で、JR横須賀線の一部区間が午後まで運休。住宅の屋根が破損したり、高さ20メートル以上ある大木がなぎ倒されるなどの被害も相次いだ。
同線は停電の影響で、始発から逗子-久里浜間が上下線で運休した。1日未明に送電線が切断したことが原因で、運転再開したのは午後3時55分ごろだった。
逗子市に住む女性(55)は京急線やバスを乗り継ぎ、横浜市内の病院や横須賀市内の商業施設で用事を済ませた。午後1時過ぎに横須賀駅に戻ったが、長引く運休に「まさかまだ動いていないとは」と驚きを隠せない様子。同駅で1時間ほど待ったが、帰りも他線を利用することを決めた。「普段なら7分で着く距離なのに…」と苦々しげに語った。
ヴェルニー公園(横須賀市汐入町)では、高さ約22メートルのヒマラヤスギが倒木。倒れた影響で、根の周辺にあった舗装も約5メートル四方にわたって剥がれた。また三浦市・城ケ島のバス停の待合所の屋根や柱が大破した。