「原子力空母必要か」米軍に照会を 横須賀配備10年、市民団体が市に要請

 米海軍横須賀基地(横須賀市)に原子力空母が配備されてから10年が経過したのを受け、市民団体「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」は1日、配備の必要性を日本政府や米海軍に照会するよう市に要請した。

 団体は要請書で、2度目の米朝会談が年内にも予定されていることを踏まえ、「劇的に日本を取り巻く軍事的緊張関係が緩和されつつある」と指摘。「地元に負担とリスクをもたらす現状通りの原子力空母の横須賀配備の継続や、イージス艦の増加配備が必要なのか」と疑問を呈している。

 また配備10年を機に、原子力空母の安全性に関する市民向けの説明会を、米海軍の担当者も同席する形で行うことを求めた。

 同基地には2008年9月25日、通常型空母キティホークとの交代で、原子力空母ジョージ・ワシントンが入港。15年10月1日からは2隻目の原子力空母となるロナルド・レーガンが配備されている。

原子力空母ロナルド・レーガン

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