【台風24号】土砂崩れ、相模原の国道寸断 天然記念物イチョウ無残

 台風24号の影響で相模原・県央地域は9月30日から1日未明にかけて激しい風雨に見舞われた。風で倒れたフェンスの下敷きになるなどして、4人がけがを負ったほか、広い範囲で停電被害があった。厚木市旭町では市指定天然記念物のイチョウの幹の一部が折れ、相模原市内の国道が土砂崩れにより通行止めとなるなど、各地に爪痕を残した。

 相模原市内では、緑区青根で斜面が幅約30メートルにわたり崩落、国道413号を土砂が覆って通行止めとなった。同区の工事現場では、鉄製フェンスが風で倒れて50代の男性が下敷きとなり、軽傷を負った。

 厚木市旭町の熊野神社では、樹齢約450年の市指定天然記念物で高さ23メートルほどあるイチョウの幹の一部が折れて倒れた。市が二次被害を防ぐため、周囲を立ち入り禁止にした。また、市内に住む40代男性が自宅の玄関ドアの割れたガラスで腕や足などに軽傷を負った。

 大和市下鶴間では家屋1棟の屋根がめくれあがる被害があり、海老名市では強風で破損した窓ガラスなどで2人が軽傷を負った。

 秦野市内では、強風で住宅1棟の屋根の一部がはがれ、倉庫が風で飛ばされた。伊勢原市伊勢原の伊勢原大神宮では、社務所の屋根の軒部分(縦約2・5メートル、横5メートル)が崩落した。

斜面が崩落し、通行できなくなった国道413号=1日昼ごろ、相模原市緑区青根(市提供)

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