二宮町長ら給与3割減案可決 残業代未払い

 二宮町が30年以上にわたって町職員の時間外手当を支払っていなかった問題で、二宮町議会は1日の本会議で、村田邦子町長らの給与を3割削減する議案を賛成多数で可決した。村田町長は町職員への聞き取り調査をする方針を示し、「今後は出退勤の管理方法の見直しも検討していきたい」と述べた。

 村田町長は10月1日から11月29日の任期まで計149万円を104万円に削減。長尾秀美副町長と府川陽一教育長は10、11月分の給与が7割に減額する。

 村田町長は「町民の行政への信頼を損ねた」と改めて謝罪。議員からは「責任が明確にされていない」「説明が不十分で職員の気持ちが置いていかれている」との声が上がった。

 問題は9月14日の本会議で発覚し、町は過去2年の未払い分3990万円を支払う方針を示している。

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