情熱的な音楽や異文化にもっと親しんでほしい-。川崎市宮前区在住のジャズピアニスト福本純也さん(38)らが2日、川崎市高津区の市立下作延小学校で、異国の音楽や楽器に触れる特別授業を行った。全校児童約410人はラテン音楽などのリズムに合わせて手拍子したり、小刻みに体を揺らしたりして、全身で音楽の素晴らしさを堪能した。
特別授業は「かわさきジャズ2018」の人材育成プログラムの一環で行われた。ラテン音楽のサルサ楽団「オルケスタ・デ・ラ・ルス」の伊波淑さんや、現在ツアー中の福本さんが所属する「Boylston Jazz」から東野恵祐さん、エカ・キムさん(韓国)、ルータウラス・ヤヌシャイティスさん(リトアニア)が参加。児童は打楽器のコンガやボンゴを体験したり、パンク音楽風の「きらきら星」やラテン音楽風の「校歌」の演奏を聴いたりして、特別授業を満喫した。
金属製の打楽器アゴゴベルを体験した5年生の男児(11)は「難しかったけれど面白かった。音楽にあまり興味はなかったが、みんなで一緒にリズムに乗ったり、手をたたいたりして楽しかった」と笑顔。6年生の女児(12)も「生でジャズを聴くのは初めてだった。型破りな感じが、いいなと思った」と喜んだ。
福本さんは「音楽は楽しいということを、子どものころから知ることは経験として大きい」と話した。