落下パネルにさび、老朽化の可能性 横浜・中区で歩行者死亡

 横浜市中区の9階建てビルの屋上付近から落下した金属製パネルが、通行中の男性会社員(65)に直撃して死亡した事故で、パネルにさびた部分があったことが2日、加賀町署への取材で分かった。

 署は同日、現場で実況見分を行い、パネルや固定するためのフレームを押収した。署はパネルが老朽化していた可能性もあるとみて、業務上過失致死容疑も視野に、設置の時期やメンテナンスの状況などについて管理会社などから事情を聴いている。一方で、署は台風24号の強風の影響については不明としている。ビルは約30年前に建設されたという。

 事故は1日午後3時半ごろに発生。同区尾上町5丁目のビルからパネル3枚とフレームが約32メートル落下した。

ビル屋上付近から金属製パネルが落下し、男性に当たった現場=1日午後4時45分ごろ、横浜市中区尾上町5丁目

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