揚げたてかまぼこ味わって 中島川沿いに専門店

 揚げたてのかまぼこを味わえる専門店「長崎揚げかんぼこ研究所」が8月、長崎市中心部の中島川沿いにオープンした。代表の安慶名(あげな)史朗さん(34)は「長崎のかまぼこを少しでも盛り上げたい」と話している。

 安慶名さんは沖縄県出身で約10年前、長崎に移住。「かんぼこ(かまぼこ)も長崎の名物やけん」と友人に式見地区に連れていかれて初めて口にした揚げたてのかまぼこのおいしさに衝撃を受けた。「(練り物の)認識が変わった。まちなかで気軽に食べる場所があればと思った」のがきっかけだ。

 万屋町に構えた店の1階では、かまぼこが目の前で調理される様子を見ることができる。揚げかまぼこはチーズやピリ辛豚など8種類の中から二つ選んで300円。「『研究所』なので、今後おいしい食材の組み合わせを研究し、メニューを増やしていく」と話す。

 観光客は、自分が行きたいと思った場所について、会員制交流サイト(SNS)などの書き込みを読んで、最終的に目的地を決める傾向があると安慶名さんは考えている。このため、「研究所」でも県外にかまぼこの魅力を発信していく考えだ。その鍵は「どれだけ多くの人に揚げたてを食べてもらえるか」。まち歩きの途中に、気軽に味わってもらえるようテークアウトにも対応。15日からランチ営業を始める予定だ。

 「長崎のおすすめを聞かれたとき、5回に1回くらいは『かんぼこ』と挙げてほしい」と笑う安慶名さん。「長崎はカステラだけじゃないぞ、と伝えたい」と話した。

 研究所の1階は立ち飲みスペース、2階は座敷。営業時間は午後6時半~11時でランチは午前11時半~午後2時の予定。問い合わせは同研究所(電095・820・4646)。

揚げたてのかまぼこを味わうことのできる専門店「長崎揚げかんぼこ研究所」=長崎市、同店

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