住友重機械ハイマテックス、ロール検査で不適切行為

 住友重機械工業は、子会社の住友重機械ハイマテックス(本社・愛媛県新居浜市)が熱間圧延用の一部ロール検査で不適切行為をしていたと発表した。

 他社の公表事案をきっかけに社内調査を行い発覚したもの。ロールの硬度や成分、外殻層厚の検査項目で、実際の結果と異なる数値を検査成績表へ記載していたほか、金属組織の顕微鏡写真を同一材質で別の製品のものを使用していた。

 同行為があったロールは製鉄所や機械メーカー38社へ納入されていた。生産への影響は確認されていないが、同社は原因分析を踏まえ再発防止を図るとしている。

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