第4回「脳卒中ナウ! これは本当に大問題!うあうあうあ... あう〜...」

今月わたくし、脳卒中をやってしまいまして、うあうあうあ… あう〜…もう大問題!
脳卒中ていうのは、脳の血管障害の一つで、わたくしの場合は、脳の血管が破けてしまった脳出血。あう〜ガクガクぶるぶる汗汗汗。
『Roof top 』の読者にとっては、たぶん脳卒中て馴染みないんだろうけど、実際にかかってみると、うううこれはもう大問題で、だってほとんどビョーキ! というか完全にビョーキなんだから。
まず、半身が麻痺だからね。顔の半分がだら〜ん。腕が動かない。脚もガクッと力が抜けてNooOnoooh‼︎‼︎ 寝てるときに腕を前に持ってこないと、寝てる間にねじれてどっか行っちゃっ、痛てててて! ハアハア、ガグガク! もうたいへん で。
てことで、5日前に一人暮らしの部屋から病院へ運ばれて……はー、わたくし脳卒中に疲れました。
集中治療室〜なんとか室〜一般病棟と移り、そして転院。この数日間でどれだけの人に会ったでしょう。なんか、一部では、わたくしの脳卒中危篤情報が流れたらしくーーまあ友人筋から流れたんだけど、予想外の反響の大きさで、何人も何人もの知り合いが会いにきた。最初は確かにもう誰にも会えなくて、ふんげ〜。3日目くらいに言葉が話せたんだけど。 とーー 話せるようになってまだ2日だが、あーわたくし、強く思いついだことがあるわけ。それば、このSNSの時代に、"病気は無料コンテンツじゃないんだから!"てことなのね。それを強く出血、もとい主張したいと思います。

看護師さんも大きなタトゥー見るの初めてで。

ほら、やっぱり脳梗塞とか脳出血みたいなビョーキって珍しいし、うあうあうあ… あう〜…けっこー麻痺したりとかブルブルしたりとか、グンゲグンギョ!! う、ぶぷるぶるぷる。物珍しいし、話題になる。そうした状況から快方へ向かう友人を花いっぱいの病室で写真に撮るってるのも、確かにインスタ映えする。でも、あたしはインスタの無料コンテンツじゃない! のよ。
ううん、ぜんぜん見られてもいいんだけど、でも、は〜……病気って意外や疲れる。病気って、もうほんとぐったりする。だから元気じゃなくても元気なふりしなくちゃいけないし、仮に本当は元気でも、せっかくヨイヨイになってる友達の姿を見て、「ガンバンなさいよ!」と暖かい声をかけたいってやってきた奇特なお客さまの前で、わたくしがすくっと元気に立ち上がっちゃあ悪い気がするからーー
そこは一つ、重症な顔も見せなくてはならないし、痺れてなきゃならないし、言葉はアウアウ… でびっこだって引いちゃうわ。わたくし頑張る!
というわけでーー 普段合わないような人まで、「見舞いに行く、見舞いに行く」と言ってくれるので、男のお見舞いのお客さまへはもれなくお見舞いチケットを発売してお金をいただくことにして、サービスでで記念写真を撮ることに。女は、ぎゃくに手コキで抜いてもらうことにしてみたらどうだろう。……と、思いついたんだけど、、う、なんかそう思いついただけで、下半身がムラムラしてきた。
医学的には、右脳がやられると左半身に麻痺が残り、左脳がやられと右半身が麻痺するらしいんだけどその真ん中の部分は、"お見舞い"とう一般風習に資本主義を導入して、さらには、女性限定で(べつに男でもいいけど)、手コキシステムを導入することで、麻痺など起こさずうまく稼働することが、証明されました。なるほど。

MRIの前に記念写真

でこのあとMRIなわけ。脳の血管が詰まってるとこがあるか精密に見るんだけど、わたくし刺青多数派なわけ。だもんで、インクに含まれる金属に反応して火傷が起きてもしょーがないて同意書にサインして、機会入ってくる。
わくわく。初めてのことはなんだって、面白い。
なんか、サブカルチャーを作ってきた世代って。その境遇を、いかに笑い飛ばして楽しく生きるか。あるいは、ここまでだな、と往生するかーー そう言うことが 格好良く決断できるジェネレーションでありたい、と思ったりする。長く生きてるんだからさ。
ということで、じゃMRIだから〜あうあう…グンゲ…グンギョ〜。
また来月!……たぶん。

MRI同意書。無事に焼けずに撮れました! ほっ♡

10月7日 / LOFT9
『LOFT9 BOOK FES.2018』内の「能町みね子×サムソン高橋×石丸元章×カンパニー松尾」ですが、ケロッピー前田さんのご出演に変更となりました。

10月15日 / 阿佐ヶ谷ロフト
『特別イベント 平成とは何か? 』宮台真司先生✖️古谷経衡先生✖️野々村文宏先生! と、こちらも変更へ。これはスリリング

イベントの成功をお祈りしてます。

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