「波、適している?」 五輪サーフィン 湘南開催案で藤沢市長

 藤沢市の鈴木恒夫市長は24日の定例会見で、2020年東京五輪の追加種目に提案されたサーフィンを湘南で開催する案について、「藤沢の海が競技に適しているか、難しい面もあるのでは」との見解を示した。黒岩祐治知事が誘致に意欲を見せる中、地元首長は慎重姿勢を示した形だ。

 黒岩知事の強い意欲を「承知している」とした鈴木市長は、「(現時点では)湘南という広い範囲の話なので、藤沢だけが先行して手を挙げることではない。全体的な盛り上がりの中で考えるべき」と述べた。

 その上で、「環境的にできる部分があれば、それはそれで前向きに捉えたい」とする一方、「藤沢の波が競技に適しているのか。(競技団体とも)もう少し調整を重ねないと難しい面もあると感じている」との考えを示した。

 黒岩知事は7日、大会組織委員会の森喜朗会長と県庁で会談し、サーフィンの県内開催の要望を直接伝えていた。

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