世界一のアコーディオン 音色を児童聞き入り 奏者が東門前小訪問

世界一のアコーディオン 音色を児童聞き入り 奏者が東門前小訪問

 世界一のアコーディオン奏者と称されるフランスのリシャール・ガリアーノさん(64)が20日、川崎市川崎区の市立東門前小学校を訪問し、4、5年生約300人を前にジャズなどの演奏を行った。同校校歌の演奏に合わせて子どもらが合唱する場面もあり、軽快でありながら憂いに満ちた音色に子どもらは聞き入った。

 ガリアーノさんが小学校を訪れるのは初めてといい、「生涯の友であるアコーディオンを皆さんに紹介できてうれしい」と「世界に一つだけの花」やブルース、自ら作曲した曲などを披露。子どもらは「ブラボー」「メルシー」と盛んに拍手を送っていた。子どもらから「アコーディオン(の蛇腹)は硬いですか」などの質問に「50年弾いているから体の一部のようになっている」などと答えていた。

 ガリアーノさんは市内で開かれている「かわさきジャズ」で、ジャズ・ベース界のレジェンド、ロン・カーターさんとの日本初共演(22日)のため来日。学校訪問は、地域の子どもたちに夢を持ち、異文化への関心を高めてほしいとの同ジャズ実行委員会の思いで実現した。

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