<レスリング>世界ベテランズ選手権(マケドニア)出場の日本チームが帰国

マケドニアから帰国した日本チーム

 マケドニア・スコピエで行われた世界ベテランズ選手権に出場した日本チームが10月3日、成田空港に帰国した。「金1・銀1・銅3」の成績で、2014年以来、5年連続で金メダルを持っての帰国だった。

 勝目力也監督(全日本マスターズ連盟理事・強化副委員長)は「みんなメダルを狙える位置にいました。3位決定戦に進みながらメダルを取れなかった選手は、私の責任かな」と、メダルを直前で逃した選手が4人いたことが悔しそう。

 自身は負傷もあって選手活動を中断しており、当分は指導者としてマスターズの隆盛に力を入れることになる。「皆さんのモチベーションはすごいですね。年齢との闘いもあって大変だけど、やることで楽しさも分かっていく。世界ベテランズ選手権で好成績を残せば、マスターズが盛んになるので、頑張らせたい」と、今後の希望を話した。


左から掛札保さん、本名栄仁さん、伊東克佳さん、古里光司さん(湯川栄光さんは新幹線の時間の関係で不在)

 ■A(35~40歳)70kg級2位・古里光司さん(神奈川・磯子工高教=2年連続優勝ならず)「(決勝のジョージア選手との試合は)ハイクラッチに入っていい形になれたけど、持ち上がらずどうしようか迷って、でも攻めたところを河津がけで4点を取られた。オイルを塗っていたし、指をつかんできたりして、ずる賢いところのある選手。悔しい。ふだんは高校生と練習しているので、動きは悪くなかった。ただ、3分2ピリオドで練習しているので、1ピリオド2分というのが短く感じた。それが焦りにつながったのが敗因。勝目監督の達成できなかった世界3連覇が目標でしたが、連覇もできなかった。来年はジョージアで大会が開催されます。敵地でリベンジしたいという気持ちはあります」

 ■B(41~45歳)70kg級・伊東克佳さん(フィギュアフォークラブ=2年ぶりの優勝)「目指しているものを手にできて正直にうれしい。去年の3位が悔しく、負けたイランの選手の写真をトイレの壁に貼って、悔しさを毎日思い出していた。その選手との対戦がなく、残念な気持ちはあった。20年前も今も、負けると悔しい気持ちは一緒ですね(笑)。日大の学生選手と練習しているので、学生より強い選手は出てこないだろう、という気持ちでした。来年以降は、キッズ選手の指導もあるし、どうか分かりません。今年出て、よかったので…(出る可能性あり)」

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