ジャカルタ・アジアパラ6日開幕 長崎県勢4人が挑む 「東京」視野に頂点目指す

 アジア地域で4年に1度開かれる障害者総合スポーツ大会「アジアパラ競技大会」は6日、ジャカルタで開幕する。8日間にわたって、18競技558種目を実施。日本選手団は過去最多となる304人の派遣が予定されており、長崎県勢は4人がエントリーした。

 4人はいずれも長崎県長崎市出身。車いすバスケットボール男子の鳥海連志(日体大)と川原凜(ローソン)、バドミントン車いす女子の福家(旧姓久保)育美(ダイハツ)、同男子の大江守(SOU)が、2年後の東京パラリンピックを視野に、アジアの頂点を目指して本番に挑む。

 車いすバスケットボール男子は、2010年広州大会以来、2大会ぶりの金メダルを狙う。19歳の鳥海と21歳の川原は若手のホープ。昨年6月のU23世界選手権も日本の主力として、チームの4位に貢献した。

 鳥海は大崎高時代からシニアの日本代表に招集されており、3年時の2016年にリオデジャネイロ・パラリンピックに出場。国際レベルのスピードを武器に、今や日本に欠かせない存在へ進化している。川原は昨年9月に初めてシニアの日本代表入り。以降、ディフェンスなど献身的なプレーが評価され、代表に定着してきた。

 バドミントンは2020年東京パラで新たに採用される競技。福家は日本連盟で最高となるSランクの強化選手に指定されている。大江は2大会連続出場。グループ予選で敗れた前回から、成長した姿を見せたい。

車いすバスケットボール男子日本チームに欠かせない存在となった鳥海(日体大、左)=東京体育館

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