エプスタインが不仲説を一蹴 カブス・マドン監督が続投へ

カブスのセオ・エプスタイン野球部門社長は世間で取り沙汰されているジョー・マドン監督との不仲説を「正しくない」と一蹴し、マドンの役割が来季も変わらないことを明言。来季も引き続きマドンがカブスの指揮を執ることが確実になった。

エプスタインは本拠地リグリー・フィールドで行われたシーズン終了後の記者会見において「ジョー(・マドン)のステータスは変わらないよ」とマドンの続投を明言。「彼はこのチームの監督だ。私はそれにとても満足しているよ」とコメントした。

敏腕記者として知られるケン・ローゼンタールはマドンとエプスタインが「必ずしもいつも同じ考えを持っているわけではない」とし、昨年ヤンキースがジョー・ジラルディを解任したように、カブスがより若い監督を招へいする可能性があることを示唆。しかし、エプスタインは「全部を読んだわけではないけど」と前置きしつつも、「私とマドンの間に個人的な不仲が存在するというのは全く正しくないよ」と語り、ローゼンタールの主張を真っ向から否定した。さらに「我々は良い関係を築けている。野球について全てのことに関して同じ意見を持っているわけではないけど、むしろそうあるべきだと思う。監督は私のイエスマンではないし、私は監督のイエスマンではないんだ」と持論を展開した。

今季のカブスはブリュワーズとの1ゲーム・プレーオフに敗れ、第1ワイルドカードとしてポストシーズンに進出。しかし、ロッキーズとのワイルドカード・ゲームでは延長13回の熱戦の末に惜敗し、シーズンが終了した。とはいえ、レギュラーシーズンでマークした95勝はブリュワーズに次ぐリーグ2位の好成績であり、マドンが監督に就任した2015年以降、カブスは4年連続で92勝以上をマークしてポストシーズンに進出。毎年しっかり結果を残している手腕は見事である。来季のカブスは就任5年目のシーズンを迎えるマドンのもとで、2016年以来となるワールドシリーズ制覇を目指すことになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.