4日、日本サッカー協会(JFA)は10月に行われるキリンチャレンジカップ(パナマ戦、ウルグアイ戦)に向けた日本代表メンバーを発表した。
メンバーを発表した記者会見においては森保一監督の一問一答が行われており、それを文字に起こしてご紹介する。
――中島翔哉選手にはどんなプレーをしてもらいたい?
「中島だけではなく、各選手がチームコンセプトの中でそれぞれの特徴を発揮してほしい」
――この2試合では何をテーマとしてチーム作りを?
「私が監督になってまだ2試合目なので、チーム作りを進めて成長させるためのコンセプトを浸透させたい。
もう一つは、選手が入れ替わっているのでコンディションや特徴を把握したい。そしてチームとの融合をチェックしたい」
――ロシアW杯に出場した選手を招集したが?
「本来なら全員招集して見てみたい。チームに化学反応が起きるか、融合ができるかどうか。練習の中でも。
ワールドカップに出場した選手、長くキャリアを積んできた選手が来てくれるので、若い選手にいろいろな経験を伝えて、チームとして継承できるようにしてほしい」
――チームのコンセプトは?
「コスタリカ戦で全員攻撃、全員守備を表現してくれた。コンディションによって変わってくるが、チームとしてそれを表現し、バランスよく戦えるかを見てみたい」
――前回はアジア大会と並行で制限があった。今回の招集で大事にしたことは
「前回はロシアW杯に出場しなかった選手、あるいは帯同したがプレー時間が少なかった選手、そして海外で活躍している若い選手を招集した。
それを踏まえて、あらたな選手を加えてチーム作りを進めていきたい。コンセプトの部分を伝え、グループとしての化学反応を見ていく」
――柴崎、原口はクラブで試合に出ていないが、そのコンディションについては?
「この二人は出場機会に恵まれていないが、もともと世界の舞台で力を発揮してきた選手。
チームに加わってほしいという思いと、コンディションを見極めて今後の活動を考えて行きたいということ」
――アジアカップに向けてどういう位置づけの試合になるか
「招集できた選手は限られているので、チームとしての強化を図っていきたい。ウルグアイとパナマは強い国なので、現時点でのコンディションを見極めながらアジアカップに向かっていきたい。
本来はまだまだ招集したい選手がいる。今回の選手がどこまで残るのか。それは実力の世界なので、選手を見て、その時のベストなチームを作っていく」
――システムはどうなるか
「4バック、3バックと考えてやっていく。選手には臨機応変に、対応力を持ってプレーしてもらえるようにしたい。同時に原理原則は変わらないとも伝えたい。
練習の流れを見て準備をし、試合を見て対応したい。いろいろな選手を試していきたいと考えている」
――ゴールキーパーは前回の招集と同じ3人。試す機会がなかったからか、現時点ではこれがベストだからか。また、プレー面で求める理想像は?
「3人だけをずっと招集するかどうかはわからない。もちろんその可能性はあるが、今回選んでもおかしくない選手はいた。その中で彼らを選んだ。
代表では練習する時間が少ない。試合にどう使うかは断言できないが、我々のコンセプトの中でプレーしてもらう時間を長く持ってもらいたいというのが一つの理由だ。
彼らに求めたいのは、失点をゼロで抑えること。安定した守備という部分で、他の選手と協力してピンチを未然に防ぐこと。攻撃の部分では起点になれるよう、周りとの関わりを求めていきたい」
――J1で残留争いをしている選手もいるが、もしJ2に降格しても招集するか
「そこはなんとも答えづらい。いい選手であれば選ぶべきだと思っている」