台風25号 長崎県内1115人が避難 交通は始発から運休、欠航

 大型で強い台風25号は6日朝に長崎県内に最接近する見通し。長崎地方気象台によると、同日午後6時までの24時間予想雨量は、いずれも多い所で壱岐・対馬200ミリ、五島150ミリ、南部、北部で120ミリ。同気象台は暴風とうねりを伴った高波、土砂災害、河川の増水や氾濫に警戒するよう呼び掛けている。

 長崎県は5日、長崎県災害警戒本部を設置した。同本部によると、5日午後9時現在、長崎県内16市町で計218カ所の避難所が開設され、938世帯1115人が自主避難している。

 台風の影響で、鉄道はJR九州が6日の始発から長崎-博多の特急上下6本の運休を決定した。同日の長崎線、佐世保線、大村線は始発から本数を減らして運行する。松浦鉄道(MR)は始発から運転を見合わせる。バスは、西肥バスが上五島と平戸島の路線バスを始発から運転を見合わせる。

 空の便は5日、全日空(ANA)が長崎-那覇1往復2便、オリエンタルエアブリッジ(ORC)が長崎-対馬など4便を台風の影響で欠航。6日はORCが午前中の全便を、ジェットスター・ジャパンが長崎空港発着の全便を欠航する。

 海の便も5日、本土と離島を結ぶ高速船、フェリーなどに欠航が相次いだ。九州商船と島鉄フェリーなどは6日、本土と離島や島原と熊本を結ぶ便など多くの便を欠航する。

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