「あらゆるチャンス逃さない」 めぐみさん54歳で菅長官

 「あらゆるチャンスを逃さない決意だ」。横田めぐみさんの54歳の誕生日を受け、菅義偉官房長官(衆院神奈川2区)は5日の会見で、一日も早い帰国の実現に全力で取り組む考えを示した。

 めぐみさんが拉致されてから41年が経過する現状を踏まえ、「拉致被害者の方々は年々歳を重ね、肉親との再会がかなわぬまま亡くなったご家族もいる。痛恨の極みで、誠に申し訳なく思う」と陳謝。国際社会と連携して主体的かつ全力で問題解決に取り組むとし、「どんな小さなチャンスも絶対に逃すことがないよう、緊張感を持って当たりたい」と力を込めた。

 内閣改造で新たに拉致問題担当相を兼務する菅氏。4日には加藤勝信前担当相から引き継ぎを受け、「被害者家族に寄り添い全力で頑張る」と話していた。担当相の相次ぐ交代に落胆してきた拉致被害者家族会からは、首相官邸が直轄する政権の姿勢に期待の声が上がっている。

菅義偉官房長官

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