船乗りが見た美しき世界 横浜で写真展「波涛を越えて」

 船乗りたちが世界の海や港町で見た風景や出会った人たちを紹介する写真展「波涛(はとう)を越えて」が5日、横浜・みなとみらい21(MM21)地区の日本丸メモリアルパークで始まった。帆船日本丸が浮かぶドックの周囲に80点を展示している。8日まで。

 タンカーやLNG(液化天然ガス)船などの貨物船をはじめ、クルーズ客船などの乗組員や水先人、実習生らが作品を寄せた。朝日に美しく染まる港の景色や、海上に虹が架かった一瞬を写した力作に多くの人たちが足を止めて見入っていた。

 来賓の伊東慎介・市港湾局長は「国内の風景写真が意外に多かった。久しぶりに日本に帰ってくると写真を撮りたくなるのだろう」と話していた。

 船員の仕事ぶりや雄大な自然を知ってもらおうと実行委員会が主催、神奈川新聞社などが後援し、今年で31回目。午前10時~午後5時(最終日は同4時)。入場無料。期間中の問い合わせは、実行委電話080(4183)3022。

80点の力作が並ぶ写真展「波涛(はとう)を越えて」=日本丸メモリアルパーク

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