介護食作り こつを学ぶ 相浦地区公民館

 佐世保市が主催する本年度の介護食づくり教室が3日、相浦地区公民館(川下町)で開かれた。市民22人が、加齢に伴う体の変化に応じた食べやすい調理法を学んだ。
 高齢者自身や高齢者を抱える家族に、介護食の知識を深めてもらおうと市内各地区で開いている。
 栄養士は、唾液の分泌が減って食べ物を飲み込みにくくなり、水分不足や低栄養状態になるといった体の変化を説明。▽食材の繊維を断ち切る▽片栗粉や練りごまでとろみをつける▽煮込んだり蒸したりして水分を含ませる-など食べやすくする工夫を紹介した。
 参加者は、ゼラチン入りの炊き込みご飯や魚のホイル包み焼きなど、家で簡単にできる介護食を作った。新田町の主婦、冨川節子さん(67)は「知識がなかったので参考になった。工夫して調理したい」と話した。

食べやすい切り方で調理する参加者=佐世保市相浦地区公民館

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