九州高校野球県予選きょう準決

安定感のある投球でチームを引っ張る宮崎第一の川島

 高校野球の秋季九州大会(第143回九州大会)県予選第11日は7日、延岡市の西階球場で準決勝2試合を行う。来春の選抜大会につながる九州大会への出場権(上位2校)を懸け、第1試合(午前10時)に宮崎第一-小林西、第2試合(午後0時半)は日章学園-富島が激突する。4校のここまでの勝ち上がり、見どころを紹介する。

エース安定感の第一×光る強力打線の小林西

 宮崎第一は、エースの左腕川島隆志がチームをけん引。3試合27回を1人で投げ、防御率0・67と安定感は抜群だ。最速140キロの直球にスライダーなどを織り交ぜ計32奪三振。いずれも3点差以内の接戦を制してきた。4番の川端天晴が打線の要で、先制して勢いをつけたい。

 小林西は、3試合で計31得点と強打で勝ち上がった。チーム打率4割1分3厘は4校トップ。5本塁打と長打力も十分だ。チーム最多6打点の3番高橋汰空、打率5割の6番平野匠海、8番宮城宏朗も勝負強い。右腕の鶴田幸多郎は、3試合17回2/3で自責2と信頼が厚い。

打線の要好調の日章×激戦制し勢いの富島

 日章学園は、夏の県予選準優勝メンバーが主力に残る。打撃の軸となる平野大和、深草駿哉は共にチームトップの4打点。主将の福山凛も3回戦の宮崎日大戦で2点本塁打を放つなど、爆発力がある。投手陣は石嶋留衣、寺原亜錬、小迫恭汰の継投で大量得点を許さない。

 2年連続の春の選抜出場を目指す富島は、県北の強豪私学2校との激戦を制した。3回戦の延岡学園戦でサヨナラ本塁打の古賀優志郎は、準々決勝の聖心ウルスラ戦も2安打と活躍。松浦佑星主将も打率5割と好調だ。3試合完投の黒木拓馬は粘りの投球が光る。

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