ニホンイシガメの赤ちゃん すくすく成長

 長崎県島原市上の町の猪原金物店で8月中旬から下旬にかけて、在来種のニホンイシガメの赤ちゃんが16匹生まれ、すくすくと育っている。

 店主の猪原信明さん(64)によると、国内の自然界にいるカメの中で、ニホンイシガメは9%未満とされ準絶滅危惧種。池のある店の庭で、15年前からニホンイシガメを飼い、2匹のメスがことし5~6月にかけて、計40個ほどの卵を産み、3年ぶりにふ化したという。

 「赤ちゃんは繊細で、1日に4回水を替え、2回に分けて餌をやり、日光浴も欠かせない。商売人というより今は飼育員」と猪原さん。カメをまるでわが子のように見詰める。

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