「嫁御どーん、嫁御どーん」 50年ぶりに花嫁行列 小浜・新町

 長崎県雲仙市小浜町の新町地区で6日、花嫁行列が約半世紀ぶりに復活。高倉慎太郎さん(32)=福岡市出身=と春奈さん(25)夫妻が、住民の祝福を受けながら練り歩いた。

住民の祝福を受けながら歩く高倉さん夫妻(中央)=雲仙市小浜町

 新町自治会前会長の森田勝二さん(78)によると、かつては花嫁のお披露目を兼ねて地区内を行列する風習があったが、約50年前から途絶えていたという。春奈さんの父親の実家が同地区にあり、近くの旅館國崎で披露宴を予定していたことから、森田さんが行列を提案した。

 高倉さんの親族ら約20人は、実家から旅館國崎までの約200メートルを、「嫁御どーん、嫁御どーん」の声を響かせながら歩いた。住民らは久々の光景に目を細め、「おめでとう」「きれかねえ」などと祝福。慎太郎さんは「照れくさかったが、うれしかった」、春奈さんは「明るい家庭を築きたい」と笑顔を見せた。

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