【平成の長崎】寒気すっぽり 大荒れ 雲仙12センチ長崎3センチの積雪 平成9(1997)年

 長崎県地方は1月8日、寒気の影響で強い冬型の気圧配置となり、断続的な雪に見舞われるなどの大荒れの天気となった。雲仙では12センチの積雪があり、昭和62年の15センチ以来の積雪。このため長崎自動車道が全線通行止めになるなど県内全域で交通規制が行われたほか空、海の離島便が欠航するなど交通機関に大きな乱れが出た。長崎市などでは女性ら3人が雪のため転倒、負傷した。
 長崎海洋気象台によると、九州北部上空に氷点下36度前後の強い寒気が流れ込んだため、山沿いを中心に雪となった。各地の積雪は雲仙12センチ、長崎3センチ。
 最低気温は雲仙で氷点下2・1度、平戸、長崎、厳原が各0・7度、佐世保1・4度など。同気象台は同日午前9時20分、大雪、風雪、雷、波浪、着雪注意報を発令した。
 積雪に伴い長崎自動車道、西九州自動車道、長崎バイパスが全線通行止めになるなど県内で最大56カ所の交通規制となった。このほかJRや空、海の離島便などで運休が相次いだ。
(平成9年1月9日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

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